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| 説明: |
Orlistat(商品名:Xenical)は肥満治療薬として世界的に使用されているお薬です。国内では医薬品として承認されていませんが、現在第2相試験が進行しており、2〜3年後には承認されることになるでしょう。肥満治療のみならず肥満に関連した糖尿病、高脂血症、高血圧等の生活習慣病の治療についても注目されており、医学的にも商業的にも将来性のあるお薬と見なされています。ただし女性週刊誌などの報道には根拠の無い誇大広告が溢れており、この薬さえ服用すれば誰でもすぐに痩せられるという誤解を与えており、特に1ヶ月で5〜6kg程度は簡単に体重を減らせる様に記載している広告やレポートが目立ちます。ここでは欧米の医学雑誌に掲載された論文を基に、Xenicalの効果を報告します。
Xenicalは胃や膵臓から分泌される脂肪分解酵素の働きを抑制し、摂取した脂肪の吸収を抑えます。現在の平均的日本人の摂取カロリーの30%前後が脂肪由来ですので、Xenicalを服用する事により摂取した脂肪の約30%が吸収されなくなる結果、約10%程度の摂取カロリーが減少することになります。1日1800キロカロリーの食事により生活している人が日常の運動量を減少させることなく10%のカロリー制限を行うと、単純計算では1ヶ月に600g、半年で3.6Kgの脂肪組織の減少となります。実際には脂肪組織は15%程度の水分が含まれていますので、6ヶ月でほぼ4Kg、1年で8Kgの減少となるはずなのですが・・・・。
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| 成分: |
Orlistat 120mg(オーリスタット) |
| 作用: |
ゼニカルは肥満体質をコントロールするための医薬品です。従来の様な食欲を抑制する薬ではなく、脂肪が体内に吸収されるのを妨げることを目的としています。脂肪はリパーゼと呼ばれる脂肪分解酵素によって細分化され初めて体内に吸収されます。食事時にゼニカルを服用すると脂肪分解酵素の働きを妨げ、食事でとられた脂肪の約30%が消化されずに腸を通り抜けることにより減量を実現します。またゼニカルは肥満による高血圧症や糖尿病などを引き起こす高血圧、高コレステロール、高血糖値などの危険因子を改善できます。
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| 副作用: |
Xenicalは身体の中にはほとんど吸収されず、胃や小腸の管腔内で働きますので、重篤な副作用は認められていません。ただし腸管内の脂肪成分の増加により消化管ガスが増加し、腹部膨満、放屁、排便回数の増加、下痢が出現する事があります。また脂肪摂取量の減少により脂溶性ビタミン、特にβ−カロチンやビタミンE等が不足し易くなりますので、食事に注意が必要です。また総合ビタミン剤を併用することも有効でしょう。 |
| 使用: |
ゼニカルの服用方法は1日に3回、食事中もしくは食後1時間以内に1カプセルづつ服用して下さい。ゼニカルを服用する時は果物や野菜をたくさんとり、平均30%のカロリーを脂肪分からとるようなバランスのよいカロリーをコントロールした食事をして下さい。間食はゼニカルの効果を妨げます。ゼニカルは食事に含まれる脂肪に対して作用しますので、食事をとらなかった場合や脂肪分を含まない食事の場合は服用する必要はありません。
▽服用中の注意
ゼニカルは脂肪の約30%が消化されずに腸を通り抜ける特性から油性便などの便通における害のない変化をもたらすことがあります。特に高脂肪分の食事を摂ったときにこの発生確率が高くなります。 3度の食事での脂肪分の摂取はなるべく平均的に摂るようにして下さい。またゼニカルは、特にベータカロチンやビタミンEといった脂肪に溶けやすい栄養素の吸収を抑えるので、果物や野菜を多く含む食生活を心がけてください。
▽服用期間について
ゼニカルでの深刻な肥満症を治療の場合、通常2週間以内に減量が始まり、 6ヶ月から12ヶ月間減量しつづけます。その後は、その減量体重を維持し、再び体重が増加するのを防ぎます。減量幅が少ない場合でも、特に心臓や血管の病気、糖尿病の危険性のある場合、健康にとって大きな利益を生み出します。高血圧、高血糖、高コレステロールなどの危険因子の改善効果は、通常治療開始後1ヶ月で認められ、ゼニカル服用中はその効果を維持します。
▽服用を忘れたときは
ゼニカルの服用を忘れた場合、もし食後1時間以内であれば気がついたらすぐに服用し、その後は通常通りの服用を続けて下さい。忘れたからといって2倍服用してはいけません。また、医師の診断を受けずに自分で勝手に服用量を変える事は危険です。
▽望ましい食事について
1日あたり、脂肪分は40〜50グラム以下におさえるように、たくさんの野菜や、果物、全粒(パスタ、米、豆類、シリアル等)、魚、皮を取った鶏肉、ローファットの肉類等の献立を考えて下さい。どうしても間食が止められない時は、果物か、ミューズリー・バーを食べるようにして下さい。アルコールは、脂肪の蓄積を高めます。またカロリーも高いことを知っておいて下さい。朝食をきちんととり、きちんとした3度の食事をとって下さい。また、水をたくさん飲むようにして下さい。一日にコップ5杯は飲むと良いでしょう。低脂肪スープやサラダを食事の始めに取ると結構おなかが膨れるものです。自分の食べた量をよく確認して食べ過ぎないようにしましょう。あなたの脳が満腹感を感じるまでには時間が掛かります。ゆっくり慌てずに食べましょう。
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